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違法アルバイトに注意

私の叔父は、若い頃から生粋のフリーターです。そのフリーターの叔父が経験したバイトの中には今ではなくなっているような仕事も多く見られます。
例えば、ちり紙交換です。
最近は古新聞や古雑誌は地域の回収日に出すか、スーパーなどにある回収箱に入れるのが当たり前ですよね。
しかし、一昔前は「古新聞、古雑誌、衣服ぼろきれなど…」というアナウンスと共に、拡声器付きの軽トラックが定期的に回ってきていました。
最近の若者はもうその存在すら知らないし、ちり紙交換も懐かしい仕事の一つと言えるでしょう。
叔父によると、ちり紙交換は流しが多かったのですが、むしろ会社などに御用聞きに行った方が効率が良かったそうです。
よく新聞や紙のごみが出る所を把握しておいて、頃合いを見計らって御用聞きに行く。
すると、ちょうどいいとばかりにまとまった量の紙をもらえるので楽ができたらしい。
それに、集めた新聞などは重さで計って換金するので中に濡れている新聞があったりするとさらに得になったそうです。
見た目は地味な仕事だが、これもやりようによっては高収入も狙えたとのこと。

ちり紙交換は時代の移り変わりと共になくなった仕事だが、法律が変わったせいでなくなってしまった仕事もあります。
叔父がやった仕事の中でそれに当たるのはチラシを電柱に貼っていく仕事です。
これは比較的新しい時代の話で、サラ金や勧誘のチラシを電柱に貼っていくだけのことで、まさに「誰でも簡単にできる仕事」ではあるのですが、もちろん今では違法になっています。
叔父がそれをしていた頃はすでに違法とされていた時代で、二三回やった後に辞めたそうです。
別に良心の呵責を感じたというわけではなく、警察から注意を受けたせいだからです。今でも懲りずに電柱に貼紙を貼っている人がいますが、これは違法ですので、みなさんはそういうバイトには引っかからないでくださいね。
何をどう調べたのか分からないのですが、ある日突然叔父の所へ警察から電話が来て速攻で辞めたと言っています。

叔父もなかなか波瀾万丈な人生を歩んできているので、こういう話は何度聞いても面白いものです。

全てのものが商売に繋がる時代

自分の叔父は親父のすぐ下の弟にあたる人だが、今までずいぶんと変わった体験をしているんです。
中でも戦後すぐくらいの時代に無銭旅行でユーラシア大陸を渡ったことが一番面白い。
ほとんど密航のような状態で中国へ渡り、そこからヒッチハイクなどを繰り返してヨーロッパまで行ったそうです。
戦後で混乱している危険な時代に、よくそれをやる気になったなと思うのですが、別にそう大きな考えがあったわけではないらしいのです。
戦争も終わったし、ちょっといろんな国を見てみたいとかそんな程度だったと言うので驚きです。
何となく思いつきで、しかもお金もない状態で行ってしまったのだがある意味すごい行動力ですよね。
当然そういう時代だからかなり危険な目にも遭ったというがそりゃそうだろうと思います。
今のパキスタンにあるカラチでは強盗に拳銃をつきつけられて絶体絶命だったそう。
叔父が東洋人だからということで差別的な扱いを受けることも多かったらしく相当の体験だったようです。
しかし、それでも諦めずにヨーロッパまでたどり着いたというから尊敬に値すると思います(笑)
途中の国々では皿洗いやいろいろ変わったようなバイトをして日銭を稼いでいたそうです。皿洗いのバイトは日払いで給料をもらえたそうなのですが、暇な日は今日はもう帰っていい、と言われる日もあったそうです。そんな日は、日銭が足りなくなるので、拾って来たおもちゃを修理して売ったり、今のフリーマーケットのような事をして日銭を補っていたそうです。戦後は何でも商売にしていた人が多かったそうです。
もちろん外国人である叔父がそう高収入を得ることはなかったがそれでも何とかなっていたそうなんです。
ヨーロッパでもスイスやフランス、ドイツなど各地を回って来たと言っていて、今でも何カ国語も話すことができるんです。
途中で立ち寄ったフランスでは同棲する彼女までできたそうで、ずっとそこで暮らそうと思っていたほどだったそう。
結局いろいろあってその後帰国するわけなのですが、叔父は現役時代は旅行関係の仕事をしていました。
この間も法事のときに顔を会わせてそういう昔の話を聞いたのですが、いつも面白い話が出てくる。
自分は海外には遊びで何度か行った程度で、叔父には遠く及ばないのですが、いつかそれに近い旅ができたらと思っています。